ジェイク首長 紹介シリーズ 「その3」
感謝のことば

1986年「ドアーズ」のドラマー、ジョン・デンズモアの寄付により英語版が実現したこの小冊子は、以降ドイツ語、スペイン語、タグラグ語、日本語、ほかフランス語、スウェーデン語で出版されています。ハワイ語、チェコ語、ポルトガル語、ビサヤン語も続く予定です。
「はじめに語られることば」と呼ばれるこの「感謝のことば」は、イロコイ連邦でいまも儀式や、まつりごとの始めと終わりに必ず唱えられているものです。
それは、1000年ちかく前にピースメーカーという人が作った「大いなる平和の法」が、起源だといわれていますが、感謝のことばそのものは有史以前のものと思われます。
一族を代表して選ばれた人は、定められた伝統に基づいて自分の素直な感謝のきもちを大自然にささげます。
大自然は当然のごとくにあるものではなく、生きとし生けるものすべてに感謝するこころと、大いなるいのちとがつながってこそある「大いなるいのちの環」なのだ、と言い伝えられています。この宇宙観がイロコイ族の世界観を支えています。 |
かつては大自然―「大いなるいのちの環」とその計り知れない恩(めぐみ)に敬意をはらうこころを、日本人またすべての人々が持っていたのではないでしょうか?この宇宙観をふたたび呼び起こし共有しようと、感謝のことばは書きとどめられました。
またこの感謝のことばは、ネイティブ・エジュケーション・ネットワークの柱となるものです。
感謝のことばをとおして私たちが、「大いなるいのちの環」につながることを願っています。
世界の子どもたちが出会うとき、お互いにこの「大いなるいのちの環」につながっているんだと実感できるよう、各国の子どもたちに親しんでほしい、というのがモホ−ク族の首長ジェイク・スワンプの願いでもあります。
さて「平和の樹」は、このような宇宙観を体験・共有するための教育プログラムです。ネイティブ・エジュケーション・ネットワークでは、この「平和の樹」を中心に、先住民の学校と連携し、子どもたちのなかの生きる力とつながるようなプログラムを実施していく予定です。
今回の横浜の「平和の樹」のプログラムは、子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて行なわれます。
2006.05.17 Wednesday |